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アルミ鋳物製造工程における、鋳残り物の検出

製造工程の概略
金型に溶融アルミを流し込み、アルミピースを製造する過程で、アルミが金型内で固体化され、金型がコンベアーの下面を通過した時にアルミピース(ワーク)が落下する工程で、落下せずに戻ってきて、その上からアルミをさらに流し込むため、規格外のピースが製造されるトラブルの対策

装置の状況
• 底面51x58mm 上面15mm角の台形角錐のピースの製造
• 上記ピースを4列11行を1ブロック(44ピース)とする。
• 1コンベアーに48ブロック取り付けられている。
• コンベアーは1ブロックを1点固定として隙間なく配置されている。
• コンベアー速度は、3分~4分/1回転である。
• 検出可能位置は、コンベアー底面から上面へ移動するブロックが垂直になる位置で検出する。
• 垂直なブロックに対して水平にレザーを照射できる位置は、ブロックのセンターであり、角錐ピース個々のセンターではない
• 1ブロック各行のレザーセンサー照射時間及び照射角度は4行とも違う
• ブロックの取付精度、チェーンの伸び、温度によるブロックの膨張等考慮が必要
• 周辺温度によるセンサーの保護
• 周辺環境によるセンサーへの影響
• コンベアーライン速度の大幅な変更による運転への対応

設計及び制作
ハードウエアー
• レザーセンサー(蒸気が発生する環境の為光電センサーは使用不可)を使用
• センサーは、ボックスに格納し、前面はガラス板とし、airパージにて環境保護をした。
・各行に設置11個(51mm間隔)
・ブロック認識用センサー 1個
・ライン速度演算用 1個
• PLC Q03UDECPU + GP-2510
・通信:PLC←→GP間 Ethernet

• 制御盤設計・製作
• センサーボックス設計・作成
• 電線管及び配線工事施工

ソフトウエアー
• センサー検出タイミングの演算
• ブロックナンバーの検出演算
• ライン速度の検出、演算、自動及び手動補正演算
• 運転画面自動切換え
• 各種設定及メンテナンス画面からの各種演算
• トレンドデーター及びトレンドグラフ作成
 2112データー/1回転
• GP-2510 画面設計、製作(55画面)

製作期間及び受注金額
• 約1.5年(検出タイミングの演算及び設定に苦慮した。)
• 約200万円

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実績具体例A 実績具体例B 実績具体例D
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